2024年4月17日午前9時頃に、ウクライナ首都キエフから北方約150kmの国境近くの人口25万人のチェルニヒフ都市に、ロシア軍のミサイル攻撃で殺害された女性の死体が横たわった。ウクライナ北部の都市チェルニヒフの繁華街にロシア軍のミサイル3発が撃ち込まれた。8階建てのアパートに命中して、少なくとも18人が死亡したとウクライナ当局が発表した。ウクライナの救急隊によると、午前中の攻撃で3人の子供を含む少なくとも78人が負傷した。救助隊員が一部破壊された建物や高い瓦礫の山を捜索した。
今回のロシア軍の砲撃は、ウクライナのミサイルがクリミアの飛行場を攻撃した4月17日未明の直後に、チェルニヒフ都市を攻撃した。ロシア・ウクライナ戦争が3年目に突入して、重大な岐路に差し掛かった。ウクライナ軍の西側諸国からさらなる軍事支援がないため、ウクライナ軍はロシア軍の大きな力に翻弄された。冬の数ヶ月間は、ロシア軍は1,000kmの前線に沿って劇的な侵攻はなかった。消耗戦に焦点を当て、ウクライナ軍の大砲弾薬、兵員、装甲車の不足により、ロシア軍は徐々に侵攻できた。
アメリカでは、ウクライナへの約600億ドルを含む議会の承認が保留された。マイク・ジョンソン下院議長は4月14日に、今週中にパッケージを前進させると述べた。ウクライナへのアメリカ軍支援の遅れのために、ロシア軍は陣地戦から脱却し、戦場に機動力を取り戻した。アメリカだけが迅速かつ大規模な支援を提供できる。EU27カ国は1年前に、ウクライナに100万個の砲弾を送ると約束したが、EU圏は砲弾を製造できなかった。ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領は、地対空パトリオット誘導ミサイルシステムを含む防空装備を西側諸国に嘆願した。ウクライナが十分な防空装備を受け取れば、チェルニヒフの悲劇は起こらなかったと語った。ロシア軍のウクライナ最大の発電所の一つを破壊した大規模なミサイルとドローン攻撃を防衛してる間に、防空ミサイルを使い果したと語った。
ウクライナ軍は、早ければ2024年5月のロシアの大攻勢を想定して、要塞を築きつつある。ウクライナ軍は、ロシア軍を混乱させるために、ロシアの戦線後方で長距離無人機とミサイル攻撃している。ロシア国防省は、4月17日未明に、タタルスタン地方上空でウクライナの無人機を撃墜した。この地域は、ウクライナの東約1200Kmに位置し、4月上旬にウクライナがロシア国内で最も大規模な攻撃を行った同じ地域である。モスクワの東約350kmにあるモルドヴィア地方上空で、別のウクライナの無人機が撃墜された。ウクライナ国境から700kmの距離がある。