2020年6月12日金曜日

コロンビア北部のククタにて支援物資の搬入が国境警備隊と衝突して、負傷したベネズエラ市民を抱えて救護した。

コロンビア北部のククタにて、2019年2月23日にベネズエラ市民がベネズエラ国境警備隊との衝突により負傷した。その負傷者を数人ベネズエラ市民が抱えて救護した。ベネズエラ国境に近いコロンビア北部ククタに、支援物資搬入を求めて集まった反マドゥロ派の人々が集結した。ベネズエラ市民は人道支援を行うよう要求して、ティエンディタス橋で国境警備隊員と対決した。数千人の武装した国境警備員に対して、ベネズエラ市民の抵抗は石だけだった。国境警備員から催涙ガス弾とゴム弾から、銃撃が橋を越えた。少なくとも4人が殺害されて、数百人が負傷した。独裁色を強めるベネズエラのマドゥロ大統領に反発する反マドゥロ派が、コロンビア国境からアメリカなどからの人道支援物資の搬入を、軍事政権に国境を封鎖されて阻止された。人道支援がショーであると非難し、汚染された食物を積んだトロイの木馬と呼び、ベネズエラに侵入するアメリカの陰謀と喧伝して、コロンビアと国交断絶した。
 1999年に大統領に就任した軍人のウゴ・チャベスから、2013年にチャベス死後に継いだニコラス・マドゥロの20年にわたる軍事政権の失敗と腐敗、政権の徹底した反アメリカ政策と国内の圧政、原油価格の急落が同国の社会と経済が崩壊した。物資が欠乏して、混乱を極め、略奪と殺人が頻発して、治安が極めて悪化した。2019年1月には、約2680,000%ものインフレ率の高騰により、ボリバル通貨はほとんど無価値となった。国際通貨基金(IMF)は、2019年のインフレ率を約1,000万%と推定して、1年間で物価が約10万倍も急騰した。周辺国に、人口の約1割の約300万人の難民が国外に流出した。2017年の殺人発生率は、10万人あたり約60.0件で、世界第2位である(1位エルサルバトル61.7, 3位ジャマイカ56.4件)。ベネズエラの国会議長であった野党のファン・グアイドが暫定大統領を2019年1月23日に宣言して、アメリカと南アメリカとヨーロッパ諸国の約57国は支持した。中国・ロシア・キューバ・シリア・トルコは、マドゥロ軍事政権を支持した。グアイドは。2019年4月30日の軍事蜂起に失敗して支持は縮小した。アメリカ司法省が2020年3月26日にマドゥロらを麻薬密輸剤で起訴するも、逆にコロナ感染の世界流行を統制強化して、集会の禁止、軍隊にガソリン分配、社会生活に脅威を加えた。