2024年7月16日に、パレスティナのガザ地区のデイル・アル・バラ病院の死体安置所で、イスラエル軍の空爆で死亡した生後1歳9カ月の幼児であるヤマンの死体を、父親のパレスチナ人のマフムード・ミクダッドが抱いて嘆き悲しんだ。
死亡したパレスチナ人の幼児の手足は青白く、ガザ地区のうだるような夏の暑さにもかかわらず冷たかった。ディル・アル・バラ病院の外では、父親のマフムード・ミクダッドがその幼児を腕に抱きかかえて、別れを惜しんだ。病院の死体安置所には、ハエが旋回し、幼児の柔らかい髪にとまった。父親のマフムード・ミクダッドは声を荒げて、この子は何をしたのだろう？と、顔を空に向けて悲嘆した。
父親のマフムード・ミクダッドは、家族が避難しているアパートで娘とヤマンを昼寝させていた。空爆は息子のヤマンを即死させ、まだ2歳にもなっていなかった彼の息子であるヤマンは、イスラエルの空爆によって殺害された。マフムード・ミクダドは、ヤマンの死体をヌセイラト・キャンプからガザ中心部を通り、近くのデイル・アル・バラ病院にあるアル・アクサ殉教者病院まで運んだ。血に濡れた白いシーツの下から、ヤマンの裸足がぐったりとぶら下がっていた。
死体安置所の外で、マフムード・ミクダッドと他の2人が死体を撫でた。父親は膝の上の子供のヤマンと、しばらく病院の壁に座って泣いた。十数人の男たちが白い覆いに包まれたヤマムの死体に向かって葬儀の祈りを捧げた。ディル・アル・バラ病院の記録やガザ地区の保健当局によれば、イスラエルの空爆によって、2024年7月15日夜から7月16日にかけて、ガザ南部と中部で約60人以上のパレスチナ人が死亡した。イスラエル軍は、ガザ地区攻撃によって地下トンネル網を破壊した後に、パレスティナ市民の中に潜伏したハマス過激派を掃討したと述べた。
Warning: Palestinian Mahmoud Mikdad morns as holding the body of his 21-month-old child Yaman, killed in the Israeli bombardment of the Gaza Strip, at a hospital morgue in Deir al-Balah, Tuesday, July 16, 2024. (AP Photo/Abdel Kareem Hana)