2025年7月、パレスチナ自治区ガザの宗教施設や墓地を管理するGaza Endowments Ministryは、イスラエル軍が南部の都市Khan Younisで墓地を掘り返し、遺体を持ち去ったとして強く非難した。
同省の声明によれば、イスラエル軍は木曜日の夜明けに墓地へ侵入し、ブルドーザーで墓を破壊して遺体を掘り起こし、殉教者や一般の死者の遺体を持ち去ったという。声明は、この行為を「恐ろしい犯罪」であり、「宗教的・人道的価値や規範を露骨に踏みにじるものだ」と批判した。さらに、こうした行為は人間としての最低限の倫理や国際的価値を超えるものであり、「死者の尊厳と神聖さを踏みにじる蛮行」であると強く非難した。
また同省は、イスラエル軍がさまざまな「口実」を用いてガザ地区の墓地を組織的に破壊していると主張している。ガザには約60か所の墓地が存在するが、そのうち40か所が意図的に破壊されたとしている。
この事件は、2023年10月以降続くガザでの戦闘の中で報告された出来事の一つである。イスラエル軍による攻撃により、これまでに約5万7800人のパレスチナ人が死亡したとされ、その多くは女性や子どもだと報告されている。継続的な空爆と軍事行動によりガザ地区の都市やインフラは深刻な被害を受け、住民の生活環境は著しく悪化している。食料不足も深刻化しており、一部では飢餓に近い状況が生じていると指摘されている。
こうした状況の中で、墓地の破壊や遺体の扱いをめぐる問題は、戦争における人道的規範や宗教的価値の観点から強い批判を呼んでおり、地域の緊張と国際社会の懸念をさらに高めている。


















