ベトナム戦争が佳境となる頃の1968年7月19日に、北緯17度線付近のビン市郊外のビンリン地区には、アメリカ軍が投下した燐爆弾の破片が炸裂した。火焼が立ち上り黒煙を放出しながら、焼けた森林も消滅した。突如として、アメリカ軍の急降下しては爆弾を投下して炸裂した。ビンクァン村の周辺にはアメリカ海軍の艦砲射撃からも砲撃された。ベトナム人中学生のブイ・チョンは、北緯17度線の南部から燐砲弾で襲撃された。全身に燐が体中に降りかかり、重度の火傷を受けた。最前線においても、ベトナムの子供は命がけで通学していた。ガーゼ交換するたびに、体表に残存している燐が、空気に触れて白煙を出した。生きながらも白燐が身体を焦がした。
空気と接触すると発火する燐を爆弾にして、激痛を伴いながら殺傷する。体の中にまで燐が侵入すると燐がしばらく燃え続ける。燐爆弾は、厚い弾体の中に密閉されて、その弾体の破片も殺傷する。アメリカ軍は、爆弾と燐爆弾とを併用して投下して、両者により虐待と虐殺される。ベトナム人を殺傷するだけでなく、生き地獄の激痛を与えて脅迫した。
1968年11月1日に、アメリカ軍は致し方なく、北ベトナムへの北爆停止を停止を公表した。特にアメリカ軍が北爆停止する直前の1968年4月1日から10月31日までは、壊滅的で悲惨な膨大な空爆が北ベトナムに投下された。しかし、ベトナム戦争は依然として継続中であり、ベトナム北部だけでなく、南ベトナムとラオスなどにも爆撃や砲撃を投下した。アメリカ政府は、パリ会談にて北ベトナムに対して北爆再開で脅迫した。さらに北爆が激化したベトナム17度線の周辺のベトナムのでは生活が崩壊して、アメリカの軍国主義の戦争犯罪を糾弾して北爆停止を求めた。
