2025年6月3日に、ウクライナ・スーマに対するロシア軍の攻撃により死亡した女性が親族の死体に触れた。ロシアの攻勢が北部都市スーマに接近して、2025年6月14日に新たな戦線を開いた。6月13日に、ウクライナ北東部スーマでロシアの爆撃により破壊された建物の前を女性が歩いた。
ロシア軍は夏の攻勢において、戦場の主導権を掌握し、既に支配下にある地域の安全を確保する緩衝地帯を確立するため、ウクライナ東部の都市を激しく攻撃し、進攻をさらに拡大している。戦闘は全長約1000キロの戦線全域で継続中で、東部ドネツク州がロシア軍の主攻目標だ。特に北部スーマイ州では戦闘が激化している。同州は2024年、ウクライナ軍がロシア・クルスク州へ侵攻した起点となった。その後ウクライナ軍はクルスク州からほぼ駆逐され、ロシア軍は現在スーマイ州へ進出し、国境近くの村々を制圧した。
ロシア軍はクルスク州の州都であるスーマ市への攻撃を強化した。同市はロシア国境から約29Kmに位置する。地元当局によれば、弾道ミサイル、滑空爆弾、ドローンに加え、多連装ロケット砲システムが同市に使用された。ロシア軍は最接近地点でスーマから約19kmまで進出した。前線がスーマから約9.7～14.5km以内に迫った場合、砲兵システムがスーマの街を恐怖に陥れる。
ロシア・ウクライナ戦争にて、距離は全てを左右する。ロシア軍が近づけば近づくほど、都市に向ける兵器は増大し、市民の生活は困窮する。戦闘地域に近接し絶え間ない攻撃に晒される地域住民には避難指示が出された。スーマ周辺地域からは毎日約100～150人が安全な地域へ移住した。ロシア軍が昼夜を問わず地域を激しく攻撃して、避難活動が著しく困難になっている。
Warning: A woman touches the body of a relative killed in a Russian strike on Sumy, Ukraine, on June 3. (Yehor Kryvoruchko/AP)