沖縄戦にて、アメリカ軍兵士は壕内から吹き飛ばされた2人の日本軍兵士の死体を用心しながら検死した。日本軍は到達するのが非常に困難な洞窟に立てこもった。近づくことのできる洞窟は少なく、しばしば爆発物で封鎖された。洞窟の大半は、日本軍兵士以外はアクセスできず、それも夜中にトンネルを通って連結した。アメリカ軍は、ナパームの入った樽を稜線の上から、ライフルの銃身と斧で樽を叩いて開け、容器を下に転がした。樽が日本軍の洞窟の中や近くに入り、アメリカン軍兵士が白リン手榴弾で点火した。沖縄の稜線と断崖絶壁の地形は、戦場を狭小化して激しい銃撃戦の連続に変えた。植物が密集していないため、完全に偵察できた。稜線上の洞窟やコンクリート製の沖縄の亀甲墓から、小火器の射撃が行われた。日本軍は丘や稜線の側面に偽装された多数の砲身によって、アメリカ軍に命中させた。
1945年5月1日に戦線に投入されたアメリカ軍兵士は、日本軍の侵攻に襲われて、猛烈な格闘が繰り広げられた。アメリカ軍が、日本軍を撃退した戦場には、日本軍兵士の死体が散乱した。アメリカ軍のナイフが胸に突き刺さった死体、銃剣で胴体を切断された死体、手榴弾の破片が散らばった死体、ライフルや機関銃の弾で穴が開いた死体など様々な死体が散乱した。日本軍兵士の肥大した死体は、すぐにハエの大群に覆われて、数日後に、死体は泥の川の下に消えた。5月2日の早朝から、バケツをひっくり返したような大雨が降り、全ての攻撃が停止した。泥は、ブーツ、下着、髪の毛、耳、鼻、食べ物、密封されたタバコの箱、武器、傷など、すべてに泥が侵入した。泥の中から出て、激しい銃撃の中を侵攻して、日本軍の激しい抵抗の地域を排除しては、次の稜線へ侵攻した。日本軍兵士の死骸や腐った死体で覆われていた地域は、病気と死の巣窟となった。
5月5日の夜に、日本軍はアメリカ軍の背後から反撃を開始したため、攻勢から守勢に回り、夜の浜辺で激しい銃撃で迎え撃った。夜中の戦いで約800人以上の日本軍兵士が戦死した。翌朝に、軍用犬が残りの約65人の日本軍兵士を追跡して殺害した。3日間で日本軍を撃退した後、反撃に転じて、約6,000人以上の日本軍兵士を殺害した。首里に駐留する日本軍の西側の防衛線となった激戦の丘陵地を、シュガー・ローフ(Sugar Loaf)と呼称された。シュガーローフの戦いは、5年5月12日から1週間続き、交互に丘陵地を占拠する激しい戦闘が繰り返された後、5月18日にアメリカ軍が占領した。アメリカ軍の被害は大きく、死者約2,662人、精神的犠牲者約1,289人にも及んだ。日本側は、義勇兵として動員された沖縄の学生や、軍人ではない一般市民など、日本人の死傷者も甚大となった。この日を境に、日本軍の首里の軍司令部は沖縄の南方に追い込まれた。
