2025年10月5日日曜日

2025年6月27日、キエフに返還されたウクライナ兵の遺体を法医学専門家が死体の鑑定をした。死体安置所の奥の部屋には、肉の腐ったような強烈な臭いが漂っている。

2025年6月27日、キエフに返還されたウクライナ兵の遺体を法医学専門家が死体の鑑定をした。鑑定を終えた法医学専門家のニコライチュクと助手は、死体を白い袋に戻し、近くのトラック大の冷蔵庫に運ぶ。死体安置所に戻ったニコライチュクは、すぐに他の3つの袋に入った死体を検死した。1つは灰色のあごひげを生やした男性、もう1つは腐乱死体、もう1つは粉々に引き裂かれ、頭蓋骨が真っ二つに割れていた。

 ウクライナの首都キエフ郊外にある死体安置所の奥の部屋には、肉の腐ったような強烈な臭いが漂っている。臭いの元は、金属製のテーブルの上に置かれた大きな白い袋である。専門家が開けると、中には泥だらけの軍靴、ミイラ化した死体、頭蓋骨が入った小さな黒い袋が入っていた。ロシアの捕虜から帰還したウクライナ軍兵士の遺体はこれだけだった。彼が誰であったかを確認する作業が始まる。

 コノパツカ女史は、戦時中に、民間人と軍人を合わせて1,000体以上の遺体を鑑定した。キエフに戻ったウクライナ軍兵士の死体からDNAサンプルを採取する。何人かの死体で仕事を終えると、他の死体がすぐに運ばれてくる。戦争犯罪を調査する警察組織によれば、ロシアがウクライナに返還したウクライナ軍兵士の死体の約80%は骨やミイラ化した死体であった。中には首を切られたり、手を縛られたり、刺されたりして、すべて超法規的処刑の兆候である。ウクライナ軍兵士の死体の送還の際には、必ず兵士が立ち会って、他の遺体は解剖され、医療廃棄物の破片が縫い付けられた。











Warning: Forensic experts examine the remains of a Ukrainian soldier whose body was returned to Kyiv on June 27, 2025 / Photo: Christopher Occhicone