コロンビアのボゴタ南東約60kmにあるグアヤベタル・メタ州で、2000年1月15日の戦闘攻撃が勃発して、殺害された民間コロンビア人の死体が道路に横たわった。その周辺では、多数の国際赤十字職員が、救援と保護を求めて救急車から逃避した。ボゴタ近郊で、左翼反乱軍のコロンビア革命軍(FARC)と治安部隊のコロンビア政府軍が衝突がして、約21人が殺害されて死亡した。コロンビア革命軍の反乱軍は、コロンビア政府と南部のジャングルで和平協議を行った日に、グアヤベタルを攻撃した。
コロンビア革命軍(FARC: Fuerzas Armadas Revolucionarias de Colombia)は、「マルクス、レーニン、ボリーバルの思想に基づき、コロンビアの支配体制に反対する政治的・軍事的組織である。我々は、祖国を始めとする地球全体に正義を取り戻すために、社会主義社会のために戦う」と宣言した。コロンビア政府は、コロンビア革命軍をテロリストの左翼反乱軍と認定した。2001年に、アメリカ国務省はコロンビア革命軍をテロ組織としてリストに掲載した。後に欧州連合(EU)も、コロンビア革命軍をテロ組織とする同様の判断を下した。
キューバとベネズエラは、コロンビア革命軍はボリバル思想に基づき活動するゲリラ組織であると主張した。コロンビア革命軍は、1960年代初頭にボリバル的な思想を持つコロンビア共産党の武装勢力として誕生した。コロンビア、ペルー、ボリビア、ベネズエラ、エクアドルを含むボリバル共和国の構想を推進した。コロンビア革命軍の戦闘員の人数は約8〜9千人で、コロンビアのほぼ半分がコロンビア革命軍の支配下にあった時期もあった。コロンビアでは、政府軍、コロンビア革命軍、そして1997年4月にマルクス主義ゲリラと戦う国家と豪農(ガナデロス)が支援して構築した右翼過激派(パラミリタリオ)の3勢力が内戦した。革命軍と右翼過激派は相互に協力し一緒に、コロンビア政府軍と戦闘もあった。2016年11月24日にコロンビア政府とコロンビア革命軍は、改訂和平協定を締結して、11月30日にコロンビア議会は承認した。2017年6月27日に、コロンビア革命軍は、武装組織を解除して武器を国連に引き渡して、合法的な政党になった。少派閥は、2019年8月29日に旧来の武装集団に復帰した。