2024年10月30日に、レバノン南部サラファンで、レバノンの救助隊員がイスラエル軍の空爆により破壊された建物の瓦礫の下敷きになっていた少年の死体を運搬した。レバノン南部の町であるサラファンに対するイスラエル軍の空爆でも少なくとも19人が死亡して、その大半は女性と子どもだった。レバノン南部のシドンとティールの中間にあるサラファン町がイスラエル軍の空爆を受けた。イスラエル軍は、レバノンの武装組織であるヒズボラに関連する施設を標的にしたと発表した。
レバノン政府の推計によると、イスラエルとの戦争により約120万人のレバノン市民が避難を余儀なくされた。レバノンの保健省によると、ヒズボラがイスラエルへのロケット弾攻撃を開始し、報復攻撃が始まった2023年10月8日以降に、レバノン市民の2,800人以上が死亡して、12,900人が負傷した。イスラエル地上軍は2024年10月1日未明からレバノン南部に侵攻した。10月19日にイスラエル北部カイサリアにあるネタニヤフ首相の自宅にレバノンからドローン(無人機)が発射されて付近の住宅地に着弾した。
レバノンからイスラエル北部へのロケット弾攻撃により、10月30日に4人の外国人労働者と3人のイスラエル人が死亡した。レバノンからのロケット弾がイスラエル最北端の町メトゥラの農業地帯に墜落し、タイ人労働者4人とイスラエル人農民1人が死亡した。そらに数時間後に、イスラエル軍によると、レバノンからの25発のロケット弾がイスラエル北部の港湾都市ハイファ郊外のオリーブ畑を直撃した。この攻撃で30歳の男性と60歳の女性が死亡し、他の2人が負傷した。イスラエルでは、ヒズボラから発射されたロケット弾、ミサイル、無人機によって少なくとも63人が死亡し、その約半数がイスラエル軍兵士だった。国境沿いの町や都市から6万人以上のイスラエル人が、1年以上自宅から避難している。
Warning: Rescue workers carry the body of a boy who was found under the rubble of a destroyed building that was hit Tuesday night in an Israeli airstrike, in Sarafand, south Lebanon, Wednesday, Oct. 30, 2024. (AP Photo/Bilal Hussein)