ロシア・ウクライナ戦争にて、ドネツク州シヴェルスク(Siversk)近郊の前線で、K2大隊のウクライナ軍兵士が、塹壕に横たわるロシア軍兵士の死体の上から立って見下した。1月28日に、フランスAFP通信はシヴェルスク近郊の前線の塹壕で死亡したロシア軍兵士の死体の写真を公開した。
シヴェルスクの戦いは、 ロシア軍によるウクライナ侵攻中に、2022年7月3日に始まったウクライナ東部広域攻勢のドンバスの戦いの一環であった。ロシア軍は7月28日にシヴェルスクとその周辺への攻撃を中止した。8月を通じて戦闘は小康状態となり、ハリコフ反撃で、ロシア軍は9月8日以降は、シヴェルスクの周辺の陣地から撤退した。
2022年7月以来、主にワグネル部隊からなるロシア軍の民間軍事会社が、ドンバスの重要な交通拠点であるバフムトを攻撃している。ワグネルは、約4万人の受刑者を含む約5万人の戦闘員を送り込んだ。アメリカ財務省は、2023年1月26日ウクライナで活動するロシアの民間軍事会社ワグネルを国際犯罪組織に指定した。
ウクライナ軍の要塞は、クラマトルスク、スロヴィアンスク、トレツク、シヴェルスクへのロシア軍の侵攻を妨げた。前線は、シヴェルスクから数kmの地点にあった。この方面の他の住宅地と同様に、シヴェルスクもロシア軍の砲撃を受けた。
2023年1月27日にドネツク州バフムト地区のチャソフ・ヤルの町も砲撃に見舞われた。2人が死亡、さらに5人が負傷した。車だけでなく、住宅や行政の建物も被害を受けた。1月28日に、ロシア軍がドネツク州コンスタンチノフカ市にミサイル攻撃を開始した。住宅地が火災に遭い、高層ビル4棟、ガレージ、ホテル、民間車両が被害を受けた。少なくとも3人が死亡して、2人が負傷した。コンスタンチノフカへの砲撃後、ウクライナ当局は、NATOに対し、首都キエフに長距離ミサイルの供給を呼び掛けた。
逆に2023年1月28日に、ロシア国防省は、併合したルガンスク州ノボアイダル村の病院に対する襲撃で14人が死亡し、24人が負傷したと発表した。病院施設では軍関係者と地元住民が治療を受けていた。病院がHIMARSミサイルシステムから砲撃を受けた。ウクライナ当局は、ロシア国防省の声明にコメントしなかった。タス通信は、破壊された病院の写真を公開した。