太平洋戦争の沖縄戦にて、読谷村飛行場に空から特攻攻撃を仕掛けた日本軍の1機の爆撃機から特攻した義烈空挺隊は、1945年5月24日にアメリカ軍に撃退され全滅した。アメリカ軍の海兵隊員は、日本軍兵士の死体を見つめた。1945年5月24日から5月25日にかけて日本軍は、沖縄・読谷飛行場に特攻を仕掛けた。撃墜された爆撃機のそばには、義烈特攻隊員の死体が横たわった。
5月24日午後8時に、アメリカ軍が空襲警報をかけ午前零時に解除されるまで、日本軍は7回にわたり空襲をかけた。その7回目の攻撃が、義烈空挺隊による特攻奇襲作戦であった。義烈空挺隊は、落下傘部隊の第1空挺団から選抜された特攻隊員によって1944年12月に編成された。熊本県の第6航空軍に所属し、海軍と義号作戦をたてた。義烈空挺隊が北・中飛行場に奇襲をかけて、アメリカ軍の滑走路が使用不能に陥れている間に、陸海双方の航空軍が沖縄近海のアメリカ艦隊に総攻撃をかける作戦であった。
義烈空挺隊は、もはや爆撃機として役立たない97式重爆撃機12機に分乗して、第3独立飛行隊員も搭乗した。義烈特攻隊員は、北・中飛行場に胴体着陸をして、特攻隊員を出撃させて可能なかぎり数多くのアメリカ軍機を撃破する作戦をたてた。義烈隊は、当初から不都合が発生した。12機のうち4機が故障で九州に引き返し、その他は、出撃はしたものの北・中飛行場に到達する前に、アメリカ軍のレーダーに探知されて、瞬く間に2機が撃墜されて、乗員は全滅した。その他3機がアメリカ軍の対空砲火ので撃墜された。12機のうち1機のみが、1945年5月24日午後8時37分に、読谷飛行場に胴体着陸を敢行した。日本軍の爆撃機中から飛び出した12名の隊員と3名の搭乗員が、手榴弾などで滑走路付近の7機の米軍機を破壊して、20機に損害を与えた。その晩と翌5月25日は飛行場の機能を一時麻痺させたが、突撃した空挺隊員は全滅した。
