捕虜になった母親と子供は、沖縄戦でのアメリカ軍の虐殺に対して不信と恐怖から担架から睨みつけた。
沖縄戦にて、全死亡者(軍人・軍属・民間人合計)は約18万8千人以上に達して戦没率36.9%以上に上った。特に沖縄市民の犠牲者は約3万9千人以上となり、市民として太平洋戦争にて最大の犠牲者となった。沖縄戦で負傷して歩行困難となった沖縄市民の母親が、子供ともに担架に乗せられた。アメリカ軍の無差別な攻撃に、軍人も住民も次々と命を奪われていった。捕虜になった母親は、アメリカ軍の虐殺に不信と恐怖から睨みつけた。幼い子供も、母親の側で呆然と不安に見つめた。